ことりログ

日々のつぶやきをつらつらと

In one of the stars I shall be living. In one of them I shall be laughing. And so it will be as if all the stars will be laughing when you look at the sky at night.

5年前のアニー、5年後のアニー

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5年前のアニー、5年後のアニー


ここのところ、雨が多いので子供たちを送り迎えしちゃっています。


学校への送り迎えに関しては、以前からこのブログでも気持ちを綴ってきました。
私の気持ちは基本的に、
「公立中学校に通う同級生たちと同じように」
ということ。


アニーたちの学校は遠くから通学している生徒が多いため、
「完全に携帯電話の禁止」
には出来ないということもあり、中1の頃からみな携帯を持っていました。


でもうちは市内だし、公立中は携帯禁止だし。
そういう理由で携帯を持たせたのはずいぶん後になってからでした。

雨の日の通学に関しても、
どんなに雨が降ろうが風が強かろうが、近所の公立中に通う子たちは皆、
カッパを着て自転車をこいでいきます。
たくましいです、とっても。


だけどアニーの学校に通う生徒の多くは、雨の日は親の送り迎え。
私はそれが気に入らなかったので、なんとしてもカッパを着せて通わせていました。


でも、実際の心の中は複雑。
というのも自分が学生の頃、初めてカッパを着て通学した日の、
あの朝の玄関を今でもよーーーく覚えているから。

それまで中学校へはバスで通っていたため、高校生になって初めての雨の中の自転車通学。
それはなぜか 「惨めな気持ち」 でした。

どうして惨めな気持ちになったのか全然わからないけれど、
とにかく、雨が嫌だとか、濡れるのが冷たいとかが嫌だと思った理由ではなく、
惨めだったから。


その日の朝、不覚にもカッパを着ながらツツーと涙を流してしまった私。
それを見た母が、
「お父さん・・・送ってってあげてよ・・・」
と頼んだのですが、
「でも・・・いつまでもそうは言ってられないんだぞ・・・」
と困惑顔。

私もそれはわかっていたんです。
雨が降るたび、会社とは反対方向の学校に送ってもらうわけにはいかない、
それはもうよくわかっているのだけど、とにかく涙が止まらなくて自分でも困りました。

そんな雨の記憶。


ま、一度雨の中に出てしまえば、そのあとはなんとも思わなかったし、
自分でも仕方ないと割り切れちゃったのですが。


そんな思い出があるからでしょうか、
ポリシー的には 「カッパを着て行け」 なのだけど、胸の奥の方でいつも、
「濡れたらかわいそうだな、一日中、冷たい靴下を履いてたらかわいそうだな」
という気持ちがあったのでした。


そんな気持ちを胸に押し込み、カッパを着て行かせてはみても、
その日は一日中、
「あぁ、私はずっと家にいるのだから送ってあげればよかった・・・」
と後悔する羽目になるという^^;


雨が降る朝が来るたびに、揺れ動く気持ちに振り回されていました、この5年間。


でも少し前にその話を母にしたところ、

「送って行ってあげられるなら 送って行ってあげたらいいじゃない。
そうしてあげたくても やってあげられない人もいるんだから。」

と言われ、胸のつかえがスッと降りたような気分になり、以来、
雨の日は迷わず 「送って行く」 という選択ができるように。

特にこの一年、アニーのラストイヤーは、自分の中で
「悔いを残さない」
と決めていたので、送り迎えに関してもこれで悔いは残らないと思います。


そのことを母に言われた時は単純に
「そうか~」
と思って聞いていたのですが、今こうして文字に起こして過去を振り返ってみると、
母の言った
「そうしてやりたくてもやってあげられない人」
というのは、母自身のことを言っているのだと気付きました。


そう、あの雨の朝の玄関、父は割とさっぱりしていましたが、
母の言葉や空気には、後ろ髪を引かれるような、スッキリしないものを感じていたのです。


送って行ってあげたいのに送って行ってあげられない、
それはまさにあの時の母の気持ちだったのでしょう。

当時は母も車の免許を持っていなかったので、
どこかへ出かけるには父の運転に頼るしかなかった母。

でも、どちらかといえば父は出不精だったから、
母は行きたいところの半分も行けず、かなりのストレスを抱えていたのだと思われます。


そういうことがあっての、50歳を過ぎてからの免許取得となったわけで。
いろいろな思いがあったのでしょうね、きっと。



ということで、関東地方も梅雨入りし、天気予報で雨マークがあれば、迷わず車で送り迎え。

以前は校門の前に車を止めていたのですが、いつしか
「ここじゃなくてもう少し遠くに停めて」
と言われ。


あぁ、親に送ってもらっているところを友達に見られるのが恥ずかしいのだなと、
悲しい気持ちになったり、正しく成長しているのだと納得しようとしたり。

それでもアニーは案外、私と一緒にいるところを誰かに見られるのが嫌ではなく、
むしろ嬉しい?楽しい?と思うのか、授業参観が終わり、
起立礼着席が終わった途端、くるっと後ろを振り返り、私を見つけてニコッとするようなところがありました。

高校1~2年生の頃までそうだったかなぁ。

ここのところは私の方が遠慮して、ささっと教室を出て行くという配慮をしていましたが^^;


そして思春期に入りたてのトート。
こちらは・・・なんともかわいげがないというか、今まで可愛かったから、余計に憎たらしく見えるというか。
アニーのような態度はなく、徹底的に私をスルーする感じ。

こういうところ、うちの家系の遺伝子にはないんだよなぁ^^;


この間も朝二人を送って行き、ちょうど同じ学校の生徒がたくさんいたので、
嫌がるだろうと思い、さっさと車を出して消えようと思っていたら、
何か視線を感じる・・・

私はもう、車道に出るため意識をそちらに向けていたので、
視線をふっと戻してみると、アニーがずっとこちらを向いて、ペコンと頭を下げたのです。
私が気づくまで、小さくお礼をしたくて見ていてくれたのですね。


そこで一気に蘇ってきた、5年前の記憶。


同じこの場所、入学したてのアニーを降ろし、
見知らぬ場所に一人で乗り込んでいった、勇気ある小さな背中を見て、涙が出てきたこと。


新しい生活に不安もあるだろうに、私だったら足がすくむ思いだけど、
小さい体で前を見て歩いて行く後姿を見て、
「この子は大丈夫」
と思ったのでした。


あれから5年。ちょうど5年。


相変わらず小さ目だけど(笑)、ぐるっと回ってまた戻ってきてくれたというか。
そりゃ反抗は相変わらずだけど、やっぱりアニーは私に近いというか、深い部分で繋がっているなぁと感じました。


そして、
「この子は大丈夫。 誰しもに愛されるわけじゃないけれど、深く信頼してくれる人が、少ないけれど必ずいる」
と確信しました。
多分、私と似たような誰かが^^;



何気ない日常の一コマに、メッセージがたくさん隠されているのですね。
そのメッセージに気づけるよう、私もアンテナを高くしていないと。

表面だけを見ていては、メッセージは届いてこないのかも。
表層に現れているのは、そのもののほんの一部にしか過ぎませんね。

20140609.jpg

 



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10 Comments

says..."管理人のみ閲覧できます"
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2014.06.09 12:59 | | # [edit]
smile* says...""
前にも一度コメントさせていただいたものです。

私・・・今日の記事を読んで泣いちゃいました・・(涙)

アニーくんの成長の素晴らしさに感動したのももちろんですが、雨の日の自転車の話を聞いて自分のことを思い出したからです。

我が家は、両親ともに免許を持っていなかったので(相当珍しいと思います)、雨の日だろうがなんだろうが自転車でした。

最初は嫌だったけど、かばんにビニール袋をかけたり、タオルや靴下の替えを持っていったり、といろいろ考えるようにもなりました。

でも、時には母親に「お母さんが免許を持っていないから、雨なのに自転車で行かなくちゃいけないんだ」と怒鳴り散らすこともありました。

そういったことを思い出して、涙が出てきました。

長々とすみません・・
2014.06.09 13:11 | URL | #- [edit]
鍵コメ様 says...""
鍵コメさん、お仕事中なのにごめんなさいね^^;

アニーには手を焼いてきましたが、
そのアニーから教わることは数知れず。

子供に育てられているのですね、親って。
2014.06.09 16:17 | URL | #- [edit]
smile* 様 says...""
smile* さん、お久しぶりです。
コメントをありがとうございます^^

smile* さんの過去の辛い思い出をよみがえらせてしまってごめんなさいね。
でももしかしたら、これで浄化できたかもしれませんね。
きっとsmile*さんの心の、奥の奥の方にひっそりと蓋をしていた感情だったのかもしれません。

雨の日に送って行くか、行かないか。
周りを見ていると後者が断然多いように思います。
うちは甘すぎるかな、と思うこともあるのですが、それもその過程それぞれの事情がありますものね。

納得がいく、後で後悔しない選択をしていきたいと思っていますw
2014.06.09 16:21 | URL | #- [edit]
きっと says...""
お久しぶりです。当時の記事にコメントしたのを覚えています。
送り迎えにしても、携帯にしても、学校選びにしても、各ご家庭のその時の状況に応じてベストの選択をしていけるといいですよね!
子育てって試行錯誤の連続だなあとつくづく思いました。
2014.06.09 18:40 | URL | #- [edit]
歌穂 says...""
CMでありましたよね、お父さんが軽トラ(?)で毎朝高校生の娘さんを送っていくのですが、娘さんはムスっとしていて感謝の心も見えず。でも卒業式の日に「お父さん、今までありがとう」っていうじんわりくるCM。
あれを見て息子は憤慨していました。送ってもらっているのになんて態度だ!って。息子は送ってあげたくても送ってあげられない子だったので羨ましくて怒りが湧いたのだと思います。朝の雨は本当に憂鬱ですから…。
でも合羽を着て自転車で登校したことなんてないんです。雨の日はバスでしたし、帰りは迎えに行ける時間帯だったので迎えに行ってましたし。
公立に通っている子だって合羽に自転車の子が目立っているだけで、送ってもらっている子も多いですよ^_^
私は息子を車に乗せている時間が好きでした。TVや他のものに邪魔されずに二人でじっくり話が出来るから。kotoriさんも残り少ないその時間を楽しんでほしいです。
2014.06.09 23:24 | URL | #- [edit]
きっと様 says...""
きっとさん、お久しぶりです。
コメントをありがとうございますw

そうなんです、やっとまわりに流されない、自分の納得できる選択ができるようになったなと^^;
ここまでくるのに5年かかったというか(笑)
まぁ、まだこれからも試行錯誤の連続だと思いますが・・・
生暖かく見守ってください、これからも^^
2014.06.10 16:28 | URL | #- [edit]
歌穂様 says...""
ありましたね、CM!
娘さんだってムスッとしているのだもの、男の子ではなおさらでしょうか。

雨がざんざん降る中、私が運転する車に乗っている息子たち、
歩道をカッパをきて学校に向かう中学生たち。

子供たちはどう思って見てるのだろうなぁと。
私はどうしても、自分を甘い親と思ってしまうのですが・・・
それも一つの選択肢ですね^^;

なによりも、アニーが私の送り迎えに対して、口には出さないまでも、感謝してくれているのだとわかって嬉しかったです。
それだけでもすべてが救われる気がしますね^^
2014.06.10 16:30 | URL | #- [edit]
usagi says..."No title"
泣いています。。私・・
で、外は雨です・・みんなで泣いている気分^^
しみじみ涙を流していたのに・・ペコリとお辞儀をするアニー君の場面で号泣ですーー映画の1シーンみたい!!
なんて素敵な男子でしょう
ウチの息子のペコリはまったく考えられない・・コトリさんが言っていましたが・・・育てたように育ったんですね・・アニーさんもウチの息子も・・

コメントが多くてごめんなさい!!読み飛ばしちゃってください、無視も、どんどん削除もしちゃってくださいね!!!
2015.09.25 12:02 | URL | #- [edit]
usagi様 says...""
あー、すっかり忘れいた話でした。
読み返しました。アニー、良いヤツじゃない(笑)

基本的に律儀なのですよね、彼は。
だけど不器用だから誰にも理解されるわけじゃない・・・
ああいうタイプは生きづらいだろうな。

でも私のようにアニーを理解してくれる人がいてくれるということを信じて・・・
2015.09.26 11:03 | URL | #- [edit]

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