ことりログ

日々のつぶやきをつらつらと

In one of the stars I shall be living. In one of them I shall be laughing. And so it will be as if all the stars will be laughing when you look at the sky at night.

わたし、解体はじめました 〇〇女子もここまできたか

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図書館に行って何が楽しみって、 「新書コーナー」 でいち早く新しく入った本を漁る(笑)こと。 まだ誰も借りていない、もしくはまだ数人しか手に取っていない本を借りるのは本当に幸せを感じます。

私が本を選ぶ基準はいろいろありますが、「装丁の美しさ」 で選ぶことも多いです。 よくワインを 「ジャケ買い」 ならぬ 「ラベル買い」 をしますが、本もまさにそれ。
そして、「装丁選び」 で大体自分の好みに沿った本を選ぶことができます。

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そんな中、おっ! と思ったのがこの本。




「わたし、解体はじめました」 という本。 
解体・・・?

なんのことやらさっぱりわかりませんでしたが、最近は比喩を用いて紹介されることも多いから、解体という意味も、ダイレクトな解釈ではないと勝手に思い込んでいました。
何より装丁がめちゃ好み★

これ、見た目だけでなく、中を開いたところのイラストもとっても可愛いんです。
いろいろな意味で好みの本だったし、なにより新書だったので、何も考えずにバッグに入れ、借りて帰ったのです。

そして・・・読み進めていくうちにビックリ。
というか、正直最初はかな~りひきました。

というのも、「解体」 とはまさに 「解体」 のこと。
そう、この本の著者・畠山千春さんは、自分で捕った動物を解体し、それを食べていたのでした・・・・


内容紹介
そこにある「命」と向き合い、
悩み苦しみながらも成長を続ける
解体・狩猟女子の奮闘記

都会に住む、平凡な20代女子の著者は「自分の暮らしを自分で作る」べく、解体そして狩猟に挑戦し、現在では解体ワークショップを通して、大人から子どもまで命と向き合う場を提供しています。
本書では、平凡な女の子が新米猟師になるまでの過程や自給自足の狩猟ライフ、シェアハウスでの暮らしなどを綴りながら、動物別の解体方法や狩猟・解体をはじめたい人のためのガイドなど、イラストや写真を交えてわかりやすく紹介しています。
いのちが食べものになり、私たちの食卓に並ぶとはどういうことか、その問いに対する著者の真摯なメッセージが込められた一冊です。
「解体や狩猟をはじめたい人の入門ガイド」も収録。




いやいやいや、何をどう食べるかを考えさせられる本です。
装丁に惹かれ借りたものの、安易に受け入れられる内容ではありませんでした。

私は結構、こういったものをサラリと受け流せず、どっしりと受け止めてしまう体質?のようなものがあるので、むむむぅ・・・と思いながら読み進めました。


ただですね、内容はどうであれ、動物を食べる云々に関しては、なかなか考えさせられることがありました。
私は、動物愛護的な方向からではなく、玄米菜食に憧れを持って始めた食の道の追及ですが、そもそも食べるとはなんぞね? 生きるとはなんぞね?と考えないわけにはいかない、そんな重い内容でした。


著者である畠山千春さんは、まだ若い可愛らしいお嬢さんで、現在確か25~6歳。
福島の地震をきっかけに、自分の生き方を突き詰めていった結果、
動物を自分で狩って、なおかつそれを解体して食す
というハードな道を選んだ方。

あの大きな地震によって、私ですら思うことはいろいろあったのだけど、畠山さんのような若い世代が、あの地震をきっかけにたくさん考えて、自分の生き方を見直したというのはすごいことだなぁと思います。

私は私で、できる範囲のことを選び、彼女は 「究極の自給自足」 を選択しただけの話なわけですが。


まぁ、そう言ってしまえば簡単なようだけど、話はもっと奥が深いわけで。
自分が食べるものを狩る、というのは自然なことのように見えるけれど、現実としてはかなり・・・えぐいことでもあるわけで。

その点に関して著者は何度も、「目を背けてはいけない」 と、正面から立ち向かうわけではあるのですが、それはとっても共感できるのだけど・・・うーん、読後にどうもモヤモヤするものが残ったのです。

そのモヤモヤの理由が私などにはわかるはずもなく、悶々としていたわけですが、アマゾンのレビューの中の一つの意見に納得。
それは
著者は自分好き

というくだり。

決して著者を否定するわけではなく、この本はこの本でとても意義がある、ということを前提として話しますが、この読後のもやもや感、それはズバリ、
著者が自分を大好き、という部分が否めないこと。
若いお姉ちゃんのそれが、ちらりちらりと垣間見れてしまうのです。

もちろん、自分好きということを否定しているのでは決してなくて、 重いテーマだからこそ、書き方・見せ方を配慮しなければならない ということ。

例えば、彼女は
生き物をしめて食すということは、その命が自分の中に宿ること

ということを書いていて、その考え方はとっても共感できるのだけれども、だけど彼女は動物を絞める時に
「ごめんね」
とつぶやいた・・・という記述があり、そこにものすごく違和感を感じてしまいます。

これは矛盾しているなと。
受け入れているのか、それとも申し訳ないと思う気持ちを持ち続けているのか、どっちなのかぶれているのを感じる、そこがモヤモヤしてしまうところなかと。

あとで知ったのですが、彼女のブログはかな~り炎上しているのだとか。
思うに、彼女が狩猟女子になった経緯をちゃんと読んでいれば、ちょっとブログを見ただけで批判をするのはおかしいと思うけれど、こんなことを言っては申し訳ないけれど、炎上してしまう理由があるなぁ・・・と思うところもあり。

というのも、雪の中でウサギを絞めるシーンで、そのままそれをカラー写真でブログにアップしているところ。
なんでもこのブログに辿り着いた多くの方は、「うさぎ 可愛い画像」 で辿り着いたということで、そんな人たちが、捕ったウサギを絞め、笑顔で映っている写真を見たら、そりゃぁ神経を逆なでされるだろうと。

著者の生き方は間違っていないし、間違っているとも言えます。 それはどう受け止めるか、受け手次第。 だから、著者は著者でいいのだと思う。
だけど、それをどう見せるのか、どう発信するのかが大きな問題。 テーマがテーマだけに、そこには配慮が必要だと思うのです。


人は動物を絞めて食べる。 そしてその絞めるダークな部分を多くの人間は知らない。
だから著者は、その部分を全部自分で受け止め、なおかつ発信する。

何も間違ってはいないし、彼女の生き方も間違ってはいない。
だけど、あまりにも自己の主張が強すぎる。 もう少し、一歩引いたところから自分を見たほうがいいのかな、と感じました。


この本の話はオットーにもして、オットーの意見も聞いてみたのですが、オットーの解釈はとても参考になりました。
その話を聞いて、自分もまた、もっと離れたところから自分を見なければ、と思ったのだけど・・・
オットーが何を言ったのか、もうすっかり忘れちゃのだけど!!


可愛らしい装丁に惹かれ、ついつい読み始めてしまった本ですが、私の今後にとっても考えさせられる内容だったことは確かです。
もちろん狩りはしませんが^^;

でも・・・やっぱり動物を食べる、(絞めて解体して食べる)って 体力がいること。
その体力を消耗できるほど、普段から体を動かしてエネルギッシュに動いているのであれば、締めた動物の持つエネルギーに負けないと思う。
だけど、私のようにさほどエネルギーを使わない人間には、動物のエネルギーはやっぱり重いのだなと。
これはよーくわかりました、読んでいて。

そういう意味では、自分にとっても今後の指針になったというか、食べ物に対する考え方の方向性が固まってきたな・・・というところはありまして。

食べ物から命をいただく。 まさにそう。
そのエネルギーと同等のものが消化できるようならばいただく、という判断の基準も、自分にとってはそう間違いはないかも。

ということで、思いがけず重い重いテーマの本でしたが、読んでよかったです。


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2 Comments

ななお@神戸 says..."装丁つながりで"
私も本の装丁好きです~

新しい本は神戸は図書館の数が多くて
バラバラに入荷されてなかなか手にできないので
うらやましいです(ただネットで
借りる本の予約はできるのでありがたいです)

ちなみに私が4日間くらいに読んだ

角田光代さんの
「なくしたものたちの国」

装丁も中身もよかったので
コトリさんに是非おすすめします。

しかし読まれた「解体」本、
あたったような外れたような感覚ですね(^^;

ちなみに私は
村山由佳さんも「自分好き」な部類の
作家さんな気がしますが(嫌いではないですが)

作家さんはある程度
自分好きじゃないと無理な仕事かもなあとも。
2014.06.29 12:04 | URL | #- [edit]
ななお@神戸様 says...""
あぁ、大きな都市は大変かもしれないですね~。
うちのような田舎でも、人気の本はなかなか順番が回ってこないみたいだし。

「なくしたものたちの国」、いいですね!
Amazonでみてきただけですが、柔らかい絵の感じがとっても素敵♪
教えてくれてありがとう! 今度借りてみますねw

確かに、ある程度の自分好きでないと無理かもしれませんよね。
でも、その微妙なさじ加減で、良い味になる人と、鼻につく人がいるっていう感じ?
だから私もついつい、同じ作者のものばかり読んでしまいます・・・^^;
2014.07.01 11:41 | URL | #- [edit]

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