ことりログ

日々のつぶやきをつらつらと

In one of the stars I shall be living. In one of them I shall be laughing. And so it will be as if all the stars will be laughing when you look at the sky at night.

人から聞いた話が重い時

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私は昔からよく人から相談をもちかけられることが多かったです。
恋の悩み・職場の悩み・夫の悩み・子供の悩みなどなど。


どうして私のような人間にそんな話をしてくれるのかわかりませんが、
なぜか「ちょっと聞いてもらえるかな」と言われることが多かったです。


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ずっと昔にその理由の一つとして、
「よく話を聞いてくれる」
と言われたことがあります。


相手の話に
「うん、うん」
と相槌をうち、時には
「そうだよね」
と共感しながら聞いてもらえるのが嬉しいのだとか。


確かに、悩みを抱えている時は誰しも自分の考えに共感してもらいたい、
という気持ちが意識下にあるのかもしれません。


ただ昔と違い、今の私はだいぶひねくれているし、
他人との壁が年々高くなってきています。


そして話の聞き方も変わってきているかも。

今は自分の経験を元に
「それは違うと思うけど」
「信じられない。私はそんなこと絶対にしない」
とハッキリ言うので、それが苦手な人は段々近づいてこなくなったかも。



それから近年感じることとして、
「他人の話が重くなってきた」
ということがあります。

聞いた話を右から左に流せない。


昔はそれが相談を持ち掛ける人たちにとって
「ちゃんと話を聞いてくれる、受け止めてくれる」
と感じる理由の一つだったのかもしれないけれど、
今は聞いた話が重くて重くて、自分の中にずっしりと残ってしまい苦しい時があります。


・・・と、なぜこの話を書こうかと思ったのかというきっかけがつい最近あったので。




それはうちの近所の人のこと。

だんなさんは15年前に亡くなり、今は独身の息子(45歳くらい)と二人暮らし。

悪い方ではないのだけど、どうも他人のことが気になって目について鼻について仕方がないらしい。
それを愚痴るのは通常の場合旦那さんになのだろうけれど、
息子さんは帰宅も遅いし、だいたい息子なんて母親の愚痴を嫌がるものだし。

それはその人、仮にAさんとしておきましょうか、
Aさん的にはスッキリしない気持ちを持ち続けていたというか、
常に消化不良の状態だったのでしょう。



この辺りの住宅のゴミ捨て場はAさん宅の斜め前にあり、
朝はせっせと庭仕事をしているAさんの目に入ってきます。


そこでAさん(70歳だそう)は年配の者として、いろいろなことが目に入るらしい。

ゴミを乱暴に捨てていく人、
通りがかっても挨拶一つしない人。

特に学生などは目が合っても挨拶一つしないのだそうで、
私はそれもまぁ普通のことかなぁとも思うのだけど、
アニーとトートは必ずAさんに挨拶をするのだとか。

特にAさんが感動していたのは、
「私が庭仕事で下を向いていて気づかない時にもアニー君は声をかけてくれるのよ」
ということだそう。


私は二人にいつも、
「ご近所の人たちには必ず挨拶をしなさい」
と言ってきていたので、それを素直に実行しているだけなのですが。


そんなこともありAさんにはちょくちょく声をかけられるようになり、
次第にゴミ捨ての際に呼び止められては近所の悪口を聞かされるように。


もうこれが嫌で嫌で嫌で・・・
朝は忙しいから私も何かと理由をつけるのだけど、
「ちょっとこれだけ言わせて」
とか言って大声で近所の人の愚痴を言うのです。

これにはホント参りました。
私はAさんが言う人たちの事を悪く思っていないし、
大体、Aさんの言う愚痴は・・・狭い世界でしか物事を解釈できない典型的なものだったし。

私の体は家に向かっているのに、背中に話しかけてくるような、そんな感じでした。


それが嫌でゴミ捨ての時間をずらしたりしたのだけど、
ゴミ捨てに行く途中、
「よかった、今日はAさんが庭にいない」
と思ってゴミを出し、振り返ると庭にAさんがいる・・・
というホラーを何度経験したことか。

あれ、きっと家の中から見てるのよね。



Aさんの話しかけは愚痴だけではないので、
ちょっとした世間話をする程度なら、それでAさんが楽しいのなら全然いいのですが、
それでも次第にゴミ捨ての日が気が重くなってきていたのでした。



そんなある日。
気づけば
「そういえば最近ゴミ捨ての時にAさんから呼び止められないなぁ」
と思っていました。

その後、夏祭りで近所のスポーツ用品店に勤めている人の話では、
「この間、入院するからっていってスリッパとかいろいろ買いに来てたよ」
とのこと。


入院?

それまで肩が上がらないとか膝が痛いとよく言っていたので、きっとそれで入院するのだろうと思っていました。
じゃなきゃそんなことを店の人に言わないだろうし。


そして先日。

夕方庭の水撒きをしていた時に、背後から声をかけられ振り向いてみると、
そこには見知らぬ人。


見るからに生気がなく、亡霊のような老人が。


目を疑いました。
夕方だし薄暗かったので見づらいこともあるし、私の視力が落ちてきていることもあるけれど、
その別人のような老人はAさんでした。


一目見て尋常じゃないことを悟りました。
そして人づてに聞いた入院の話がピタッと一致しました。


声を発するのもやっと、お腹に力が入らないという様子の声で、
「手術してたの・・・もう長くないの」
と。


あぁ・・・聞きたくない。
病気の話は私も自分の親たちのことでもう手一杯。
これ以上恐ろしい話を聞きたくない・・・


しかもAさんの状態はかなり悪いもので、
そんな話を私にされても・・・と正直恨めしく思ったほど。


でも不思議なもので、Aさんも話しているうちに自然と元気が出てきたようで、
最初の第一声に比べ、最後の方はいつものはつらつとした声に戻っていたのです。

話している内容は悲惨なものでしたが。


それに比べ、私の気持ちは重く沈みました。
そしてそれは結果的に長い間私を苦しめました。

そんな話を人にペラペラしゃべるわけもいかないし、
自分の体にとどまっていることで何日もその思いにとりつかれることになっていたのです。


そう、こういうことなのです。

私が人から話を聞きたくなくなった理由は、
「相手の吐き出したものに憑依されるようになってしまった」
から。

しかもこんな超ヘビー級に重い話、
しかもしかも、話した相手は話し出した途端元気になって来てるのだから・・・

私がそっくりもらっちゃったわけで。



あー、苦しい。
どうしてくれるのよっ。

Aさんを恨めしく思いながらも、
でも本当に苦しいのはAさんなのだから・・・と私も悶々とすること数日。


でも散歩をしている途中、フッと解決策が頭に浮かびました。
そうだ、天に投げよう、と。

Aさんが苦しいのはちゃんと理解しています。
だから黒い感情を出してはいけない、と自分を抑え込んでいました。


でも道徳的なことはちゃんと頭でわかっているのだからいいんだ。
吐き出すために言うだけなのだから。


そう自分を納得させ、言葉に出しました。


「全くさ、そんな重い話を私にされても困るんだよね。
私だって自分の親たちのことだけで手いっぱいで迷惑なんだよ。
自分のことは自分の息子たちに話せばいいじゃん。
長男もいるんだし、その人に話せばいい事じゃん。
いつもお嫁さんの悪口を言ってるけど、こんな時こそ長男に頼る場面でしょ。
私に頼って来ないでよ!!」


散歩中、空に向かってこうつぶやきました。
体の中の黒い感情をすべて込め、それが口から出た瞬間、キラキラした光になって空に昇って行く、そんなイメージで。



信じられないと思いますが、これできれいにリセットできました。
そのあとはもうこの件に関してもやもやすることが一切なくなりました。


多分、Aさんの話を誰かに言えば良かったのだと思うのです。
でも、こんなプライベートな話を聞かされる方も嫌だろうし、
何が一番嫌って、それを誰かに話している自分の姿。

だけどこんな風に、誰も傷つけずに、しかも言った言葉が昇華されていくって、一番良い方法じゃないかな(;´∀`)



そして今回気づいたのが、
こういう話に限らず、負の感情を含んだことを誰かに話すのはとても危険だし、
もしこういう話を誰かにする場合、それを受け流せる人ということがとても大切だなぁと。


そしてさらに気づいたことは、
「相手の言葉に影響を受けず流せる人」、
それは誰あろうオットー。

あの人は・・・
これまでも
「どうして私の話をもっとちゃんと受け止めてくれないの?」
と何度も絶望して来たけれど、私がオットーを選んだのにはちゃんと理由があったんだ、と驚かされました。



なんだかスピリチュアルみたいな話でなんですが、
他人の言動を受けやすい人にはこの方法はおススメです。

そういう人は、
「ひどいことを言ってる」
ってちゃんとわかっている人だし、そういう人だからこそ他人の雑念を受けやすいのだから。

そんな時は迷わず空に投げましょう。


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